総論
身体は細胞の集つまりで構成されている。いわゆる群体である。だから我々が身体を考える時には、脳での統括意思から漏れ出る身体の意思や悲鳴に対処してあげることはとても大切なのだと思う。
ただ身体の意思に反応するというのは、なかなか難しい。今まで意識していなかった反応に気付くには、とにかく観察によって変化を学んでいく事が大切だ。そして同時に変化をいかに引き出すのか?この点に気付き、都合のいい影響を任意に引き出せるようになるととても有益である。こうした意味は分かるのだが、どうすれば観察できるのかわからないという人もいるだろう。
そんな人の気づきのきっかけになるかもしれないのが、操体法という存在だ。操体法とは故 橋本敬三医師によって体系付けられた理論である。息食動想環という5項目について人は最低限配慮が必要であり、それぞれの活動は互いに有機的に相互影響することで補完し合う関係にある点を利用して身体を調えていこうという趣旨の考え方である。
「操体法とは生き方である。」と私は考えている。そして老子が説く思想が好きなためか、操体法には老子の考えに通じるものが多い気もしたりする。だから操体法とは哲学的な一面も有する健康法なのかもしれない。
ここまで余談に過ぎてしまったが、何気なくおこなってきた身体の在り方を観察し、そして日常動作による身体の反応に目を向ける内省を繰り返すことで無意識でおこなってきた動作がもたらす意味を認識することは非常に大切な行動である。
手当法による身体の環境を調える工夫は、操体法の自身を深く理解する心身両方への内観ともいえる把握感覚が伴うことで、より適確におこなうことができるようになるのではないだろうか。
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