新型コロナウイルスワクチンの可能性と危険性
新型コロナワクチンタイプには7種類あるそうだ。
2020年の秋ごろに書かれた紹介サイトがあったので、下にサイエンスライターの島田祥輔氏のリンクを貼っておく。
「7種類あるって知ってた?「新型コロナワクチン」でいま知っておきたいこと」
島田 祥輔 [サイエンスライター]
上にリンクを張った島田氏のサイトでも書かれていたワクチンのリスク、副反応といわれる存在については2021年1月の段階ではアナフィラキシーショックが一番重篤なものである。発生要因ははっきりしないそうだが、少ない確率といえども発症する人がいるそうだ。ただその場合は対処方法があるので、ワクチン接種後はしばらくは状態の観察のために現場にて安静にしている方が得策なのかもしれない。
日本のニュースではワクチン接種後に15分の経過観察時間をお知らせしていたが、以前イギリスのワクチン接種会場ではアナフィラキシーショックが出たというニュースでは30分の経過観察時間を紹介していた。そういう時間の短縮には、おそらくワクチン接種による経験値がある程度世界共有されているからではないかと思える。
アナフィラキシーショックの解説はクリニックフォアというところが提供しているリンクを読むと安心しやすいかと思うので、下にリンクを張りたい。
「新型コロナワクチンを接種する上で気をつけるべきことについて、医師が解説します。」
クリニックフォアという組織についての解説リンク
「新型コロナワクチンをめぐる疑問「別のワクチンで発作が…」「授乳中は?」専門医に聞いた」
より詳しいアナフィラキシーショック解説記事
「ワクチン接種で発症「アナフィラキシー」の正体~「接種後の待機」について具体的に議論すべきだ」
mRNAワクチンについての危険性とその解説についての馬場園明先生の書かれたサイトリンク
「新型コロナワクチン、副反応の危険性」
九州大学教授 馬場園明先生については、上のリンク先にて紹介欄在り
長崎大学・森内浩幸教授のアメリカ・ファイザー社のワクチン解説
「新型コロナワクチン大丈夫?長崎大学・森内教授に聞く」
鍋田 吉郎(なべた・よしお)氏が、讃井 將満(さぬい・まさみつ)医師にインタビューしてベクターワクチンやmRNAワクチンの仕組みについて解説された新しいタイプのワクチンについて解りやすい記事
「新型コロナワクチンは一体どれぐらい効くのか?」
大半の人の場合はこのような状況になるとかと思われる!
ABEMA TIMESの『「打った印象はインフルとほとんど変わらない」 米でファイザー社ワクチン接種した医師が語る現状』のリンクなどが一般的な人の例になるかと思われる。
ただ今までに薬などでアナフィラキシーショックやそこまで大事ではないにしても、薬疹など薬由来の障害が起きたことのある方々は一応医師に報告しておくべきだと思う。そうすればワクチン接種後の経過観察中にもし異変が出たとしても、その時に対処しやすいかと思われる。
今回の新型コロナウイルスワクチンに限らずだが、ワクチン接種にはメリットとデメリットがあると思う。
先に断っておくが筆者はワクチン反対派ではない。
個人的見解としては、必要に応じてワクチンを使い分けるのは状況に応じて薬を服用するのと同じだと考えている。ただ薬と毒は表裏関係にある様に、扱い方を間違えばワクチンもまた無毒であるとは言えないのではないかとは考えている。
だからこそメリットとデメリットを天秤にかけたいと思うし、その秤が個人レベルと社会集団レベルの二つの視点で判断することが必要だとも思っている。ワクチン絶対反対派の方とお話を少ししたことがあるが、ワクチンは毒であり打つべきではないという確固たる意志を感じた。その方の意思は尊重したいが、しかし同時に毒と認識しても時には活用する必要があるのではないだろうかとも個人的には思うのである。
ワクチンを許容できないから個人自粛として引きこもるというならばそれもまた有りだと思うからだ。なにしろ感染機会を減らす方法は、ワクチンだけしかないという訳ではない。個人自粛によっても感染機会を潰すことはできるのだから。社会集団レベルで個人自粛を選択するのも立派な対処法であると思うのだ。ただ、個人レベルでワクチンは毒だからワクチン接種は嫌だというならば、社会集団レベルでの防疫にも配慮はするべきだというだけである。
現状の日本の不況と医療混乱は、政府とマスコミによる説明と情報拡散によるところが大きいと思える。まあただ自分勝手に個人レベルの欲求を満たすために動いている人がいることによる弊害もあるが、政府主導による経済的社会的な補償や対策目的やその効果説明が順次各段階で手厚くあれば、進んで無理に働いて感染混乱を広げようという人は少ないのではないかと思うのだ。
なぜ初期段階で思い切った水際対策に出なかったのか?保障や経済打撃を考えれば大きな損失に見えてもその実早い段階で感染封鎖は難しかったにしろ、限定地域レベルでの封鎖ぐらいでなんとか感染拡大をコントロール下におさめることができていればその後も続く大きな経済封鎖による損失は軽減できたのではないかと思えて仕方ない。
そんなことを今さら後出しジャンケンの様に言い立てても仕方がないが、感染症リスクについて日本はもう少し警戒感を持つべきではあると思う。税金投入の圧縮を期待しての仕分けは、こうしたリスク管理に悪影響を与えていた事実には目を背けるべきではないだろう。
そして個人レベルのワクチン接種は嫌だけど社会生活には活発に参加したいという我儘を突き通すことで、社会レベルでの防疫政策に反するということの意味を理解する必要はあるだろう。各個人がそれぞれの心情で個人レベルの我儘を押し通す時、皆で今日の混乱状況を引き起こすリスクを背負うのだという責任意識はもつべきだと思う。
新型コロナウイルスに個人が感染してしまうのはある意味犬に噛まれるようなことである。誰も噛まれたくて噛まれるものではない。そこにあるのは一種の不運である。ただ噛まれる危険性を犯しておいて、運悪く噛まれるのはいかがなものなのかということだ。運が悪かった状況に、果たして落ち度はなかったのかという問題があると思うのだ。
そのかわりに落ち度が有ったからといって、感染者が差別されたり攻撃されたりするのはこれまた筋違いである。ただそのような攻撃(私刑)をされても仕方がないと世間が思ってしまうぐらいには、周囲を危険にさらしたという認識は持つべきかと思う。
ちなみに私刑が許されると、大半の弱者がなくことになる世の中になる可能性が高い。私刑という我儘を通す皆がそんな世の中へと時代を後退させないことを切に願うばかりだ。
そう考えた時に、生活の為に危険を冒してでも働かざる負えないのは、社会レベルで政府が取り組むべき問題であると思う。
飲食店だけに感染拡大の責任を押し付けるような現状の情報認識は、政府や経済連の思惑の為におそらく後手に回っているのではないかという個人的推測的にはいかがなものかとも思える。責任はおそらく飲食店だけではなく、同じく経済を回したいという欲求から感染拡大リスクを軽視した全員に等しくあるのではないか?
幸いにして日本はまだ幸か不幸か、死者はまだと重ね重ね言いたいが少ない方だ。これも一部の良識有る人たちが頑張って支えていてくれている結果でしかない。民間の医療機関を投入すればまだ病床の余裕は数字的に出るだとかこの期に及んで宣うのは責任逃れを企てているのではないかと思えて仕方がないが、医療設備すらも夏の間に用意しなかった行政のリスク軽視としかいいようがないだろう。
まあ設備だけあっても人員を自衛隊に求めるしかなかった大阪のような存在が増えるだけで、箱だけ用意できても状況が改善するわけでは決してないのだがリスク管理という意味ではどちらが良かったのかは後世の歴史家に判断を委ねたい。
そうした社会混乱というか崩壊リスクを個人レベルのわがままで引き起こさないためにも、社会レベルでもワクチン利用のメリットを考える必要があると思える。具体的にはワクチンによる集団免疫作戦は可能か否か?そしてワクチンを使うことによる長短期的なデメリットともいえる副反応の可能性である。このあたりの情報を早く知りたいかぎりだ。
集団免疫に関する可能性見解
今のところのワクチン接種メリット
抗体獲得に効果が認められる。これにより重症化は防げる可能性が高い。
ただ今のところ血中での抗体活動が認められているが、呼吸器系や粘膜部での抗体活動如何によって感染予防に使えるかどうかが決まる為に、感染予防効果まで期待できるかの詳細はまだ不明とのことだ。よって集団免疫として効果もまだ完全に大丈夫といえない状況であるが、可能性は十分にあるといえるだろう。
短期的副反応も危険なものはアナフィラキシーショックがまれに起きるが、それも対処法がある為にワクチン接種後に15~30分は経過観察して体調変化がなければ危険は回避できるようだ。
そして日常生活での新型コロナウイルス感染前にワクチン接種による抗体を確保していれば、血液をかいしてウイルスが全身へと運ばれるリスクを減らすことができるはずである。その可能性によって脳へのウイルス侵入を防ぐ可能性がある。新型コロナウイルスが脳へ到達する危険性を示唆するリンクを貼っておく。→新型コロナが引き起こす身体の異常が次々発覚
更に重症化する可能性や死亡リスクが高いとされる既往症の人にとっても、予め抗体免疫を獲得しておくことはかなりのメリットであると思われる。リンクを貼った週刊現代の『コロナで命を落とした4000人を分析して分かった、リスクの高い「持病と既往症」』をみる限り、現在の日本の感染症対策を考えると重症化や死亡リスクの高い人はワクチンを接種するメリットがリスク管理的には高いといえるだろう。
もしくは集団免疫効果がまだ報告されていないが、既往歴からワクチン接種ができない可能性の高い人達の周りの人が抗体を持つことは社会リスク的にはクラスター化を防ぐ可能性が高いと考えられるのではないだろうか?
ただ長期的な副反応によるリスクがまだわからない現状において、ワクチン接種は一種の賭けであることも忘れてはいけない。できれば先行ワクチン接種国からの朗報がきけると幸いなのだが、時間のかかることなだけに焦っても仕方ない現状ではある。
今のところのワクチン接種によるデメリット
短期的な副反応が対処できているだけに、未だはっきりしない長期的な副反応によるデメリットが気になるところだ。
副反応がどんな状況をもたらすか未知であるが、ワクチン接種によってできた因子が今後の生活に障害とならなければデメリットといえないと考えていいだろう。そんなパターンを「ADE」(抗体依存性感染増強)というらしい。ただ嫌なパターンの憶測で挙げてみても、杞憂ですめば右往左往するのも愚かなことである。現状の日本国民のおかれた状況はワクチン接種が遅くなると現実だ。ただこの現実は今後ワクチン接種先行国の結果をみながらワクチンのタイプとその結果を天秤にかけることができるという優位性をもつともいえる。
政府の対応をワクチン接種先行国と比較して遅いと考えるのか、慎重と捉えるかは各個人の立ち位置と状況によるかと思う。ただ現状のメリットは活用するべきだろう。だからここでは、現状で観えている点を挙げておきたい。
中国製のワクチンは、どうも効果の安定性に欠ける可能性があるのかもしれない。ここにリンクを張る記事の信憑性がどこまで高いのかはまだわからないのでそうした可能性があるという事だけは記しておきたい。
「中国製の新型コロナワクチン、予防効果に隔たり、ブラジル治験は有効率50%」
「未承認の中国製コロナワクチン、日本で流通か…感染防止効果に疑問、深刻な副反応の報告」
中国側の言い分もあったので、リンクを貼っておきたい。どちらがいいか、信頼できるかを冷静に天秤にかける必要があるだろう。
「中国の出方次第で「ワクチンパスポート」が世界を分断する?」←「ADE」(抗体依存性感染増強)についての説明もリンク先にあり。
追記
新たなタイプの副作用がモデルナとファイザー共に確認。最悪は死に至るケースもあるよう。ただ原因はまだ不明のようだ。
「米、コロナワクチン接種後「口の中に過多出血」の事例が36件」
72時間の観察報告をされる看護師さんは素晴らしいと思う。事前情報から人は自己暗示的に悪くなる可能性をもっていると思う。特に中途半端に恐怖を煽る様な情報の発信はよろしくないと思う。その点この看護師のピネガー由紀さんの体験談は素晴らしいと思う。行政にはもっとこの様な情報を出して、接種を受ける人が自身で選べるように配慮していただきたい。
新たに現れだしている数種類の変異株に今のワクチンは有効なのだろうか?
変異株が世界中で何種類か確認されているが、幸いにして南アフリカとイギリスで確認された変異株に関してはアメリカのモデルナやファイザーのワクチンで有効性を報告する記事があった→新型コロナワクチン、変異種にも有効 2つの研究で報告
変異株にワクチンの効果が認められない場合は新たに開発する必要がある為に、新型タイプのワクチンの場合は調整がまだしやすいかもしれないが時間を新たに費やす必要がなかったのは本当に朗報だと思う。この調子で他の変異株にも有効であって欲しいものだ。
それにブラジルで2種類の変異株を同時に同じ人から検出したというニュースがあった。幸いに無事に治ったということだが、同時に同じ人が2種類のウイルス株を保有するということは拙い可能性を示唆している。同時感染時はウイルスの変異が起きやすいようなので、より状況が悪化しないことを願うばかりだ。
モデルナやファイザーのワクチンが今のところウイルスの細胞への侵入阻害用の設計であることが功を奏しているのか、それともスパイクタンパクレベルにも遺伝子変異が及んでいるのか?今後の状況の変化に注目すべき点ではあるかと思う。
追記
ワクチンの効果が効きにくい変異株が誕生しているよう。
「英国の新型コロナウイルス変異、ワクチン効果に影響も」
それでも六割近い効果を出しているとのことなので、ワクチン効果としてはまだ成立しているもよう。今後のワクチン耐性株がどう広がり、増えるかが気にかかるところだ。
南アフリカ変異株にも六割以上の症状を防ぐ効果あり、しかも接種回数は一回ですむ米製薬大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)開発のワクチン治験公表される。
「米J&Jワクチン、接種1回で効果66% 最終治験公表」
ファイザーとモデルナのワクチンでも、南アフリカ由来の変異株に効果があると治験から発表された。
「ファイザーとモデルナのワクチン、コロナ変異株に有効 実験結果を発表」
羨ましい行政サービス
愛媛県では来月からワクチン相談コールセンターが稼働するそうだ。この様な活動が不安と玉石混交な情報が飛び交う状況には欠かせないと思う。100%安全なワクチンというものは存在しないかもしれないが、予めリスクを天秤にかけることができるのは非常に安心できる。そして更に好ましくない事態になったとしても、その時はこのような対応策があるなど解決策が示されたなら更に安心感が出るのではないだろうか?
「新型コロナ 新たな感染は4人 ワクチン相談コールセンター来月から運用へ【愛媛】」
行政には、新型コロナウイルスワクチン接種が後進国な状況を活かして情報を広く集めて活用して欲しい限りだ。
追記
行政じゃないけどいい活動
「“LINEでワクチン相談”発案した日本人医師「自分を守るだけでなくみんなで助け合う気持ちで」 SNS上で起こりうる“副作用への反響”に注意も」