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新型コロナウイルスの感染者数発表をみる限りでは、だいぶ市中にウイルスが浸透してきているように思える。ただ幸いなのか周りで感染したという話をまだ聞いていないので、市中のウイルス蔓延率は末期的状況という訳ではないのだろう。
政府や行政の対応の主である店への時短要請、これはウイルスに感染する可能性を潰すのを主目的にしているのだろう。そして感染機会の縮小に伴って、感染者増加の抑制と重症化する人の増加を遅延することで医療の受け入れに時差を作ることで対応していこうという事だろうか。
ただウイルス対策としては遅延目的であり、根本解決策とはなりえないのではないだろうか?初期の水際対策時であれば感染者の早期発見と隔離は市中へのウイルスの蔓延を封殺可能性があった。しかし今の段階ではウイルス蔓延を封殺することは不可能なレベルだ。
しかもネズミ算的に倍々ゲーム的に感染者が増加すると、その内の少ないとはいえ一定数が重症化する可能性がある。そういった状況を考えると、感染者を減らし遅延策といえども医療体制が対応可能な状況を生みだすことが目的というならば行政の対策は大いに意味があるだろう。
医療体制の崩壊といわれる混乱状況になると、普段なら死なないような病気や外傷でも死に至る可能性が限りなく高くなる。するとその混乱は経済の混乱どころでは済まない可能性が高いのではないだろうか。
初めから一定数の重症化する人を見捨てる覚悟でもって対応をするならば、おそらく医療の混乱は極力少なく済む可能性がある。できる事をできるだけするスタンスでもって、回復の目殿立たない状況下にある患者の場合は積極的な医療を放棄することで医療に関与する資源を節約する。それは医薬品や人的な資源だけではなく、病院滞在する事での場所というスペース資源も対象となるだろう。
医療混乱を避ける究極的な対応はそこまで厳しい可能性も最悪あるのではないだろうか。経済を回すことで生活不安や生活苦を改善するという意味も分かるが、行政が今とる感染者対応策の感染者数の増加遅延策では経済を回す方法が従来の経済活動の復活ではブレーキとアクセルを同時に踏むような状況となり、現場の混乱とウイルスの感染対策効果の低下という状況になるだろう。
だからウイルスと遭遇してその影響が発生する可能性を遅延しようというのが行動の主目的とするならば、経済の活性化するにしてもその方向性で動かすしかないのだろう。テレワーク導入や出社時間をずらすことを要請する。ウイルス感染対策にかかる設備投資に対する助成金や雇用されている人の休業補償に対する助成金などもあるし、時短休業要請に対する補償金を用意するなどが政府を含む行政の対応策だろうか。
だから我々市民は、経済活動の再開について考える必要がある。従来道理に活動を再開してしまうと、はっきり言って拙いのだろう。感染対策の指針に沿うならば、感染者を減らす対策とったうえで活動を再開する必要がある。その結果感染者が増えるようでは感染者を減らす対策の不備となる。ではどのようにすれば感染対策をしたことになるのだろうか?
感染対策にはどんなものがあるのだろうか?
個人レベルで出来る手洗いうがいにマスクの利用などはウイルス対策の代表格だろう。対面対応する場合は、カウンター越しに対応する時はビニールシートなどを壁として活用して飛沫をさえぎっている。そしてこまめな掃除やアルコール除菌対応がよく見かける対応だろう。あと換気をすることで空間のウイルス濃度を下げるという事も推奨されている。
他には空間除菌という方向性で、気体を利用した低濃度オゾンガスや二酸化塩素を散布することで空間の空気レベルで除菌を目指す対策もある。次亜塩素酸水を噴霧する方式なんてのもある。これについては吸い込んだ時の健康被害を心配する声もあるが、主に気体や対流する水滴の酸化力を利用してウイルスを不活化する方向性で感染対策としているのが空間除菌の方向性だろう。
他にも空気清浄機を利用することで、空気清浄機が取り込んだ空気へ放電技術を利用して除菌することで部屋のウイルス汚染度を下げる対応やフィルターを利用しての空気清浄などもある。ただメーカーの新型コロナウイルスへの試験成果が公式に発表されているないので、おそらく転用できるだろうという期待値で活用しているともいえる。だがおそらく全く効果が無いという事はおそらくないと思われる。
空気清浄機の技術紹介ページ→特選街Webさんのページ
参考までに厚生労働省が解説している新型コロナウイルスの消毒と除菌についてまとめたページである。
総じてウイルスの濃度を下げることを目的に、飛沫の処理としての消毒かウイルスの濃度を下げる換気を中心に対策を講じている。
更に一歩進んで、免疫力の強化という方向性もウイルス対策にはなるだろう。ただ具体的な方法が科学的に証明されているわけではないために、新型コロナウイルスに向けて積極的に情報発信をしている特定方法はないようだ。ただ新型コロナウイルスに特効した免疫力強化という方法はないが、従来からの身体を整えることで免疫力強化を図るという方式が効果が無いという事も証明されいるわけではない。
だから個人レベルで健康増進を図ることで免疫力を強化し、体内に侵入してくるウイルスに対抗する方向性でも新型コロナウイルス対策として考える必要はあるだろう。
ただそうなると身体をどの様に整えるといいのだろうか?という疑問が出てくる。
免疫力強化を目的とした体調管理とは?
そもそも免疫力が強化されるのは、結果論的な側面があるのではないだろうか?
体調が良くなる結果、免疫力も強化されていたという構図だ。だから個人差がある上に、対応策も個人差があるといえるだろう。休息不足で体調の悪い人は休息をとるだけでも免疫力が向上するだろうし、食の不摂生がある人はその改善でも効果があるだろう。運動不足な人もしかりである。
そのように考えると、各個人で自分の生活を振り返る必要があるだろう。自身の身体を分析し、どの生活習慣が自身のマイナスを作っているのか。これを知って改善する必要があるだろう。
自分の体調を分析するには?
個人的には操体法の息食想動環の五項目に自己責任を持たないといけないと唱えた橋本敬三先生の概念が参考になるのではないかと思う。詳しくは病気治しは生活の癖直し1に書いたので、興味のある方は覗いてみてほしい。
息をすることで波及する効果。食べることによる効果。想念の在り方による効果。動くことによる効果。身を置く環境を整えることの効果。これらのことに配慮しないと健康を維持できないという項目である。またこれらの効果は相互に補完し合う関係でもあるから、全てを完璧に整えるというよりも先ずはできる事から取り組みながらより良い状態へとまとめ上げるという考え方も成立する。
特に表の下に書いてある悪化順位としての人体の変遷を知っておくことが大切だ。免疫力が強化される可能性があるのは、機能の改善による同時相関相補性の効用が及ぶ範囲いであり、臓器がなど器質変化してしまうとなかなか元通りになるという事は難しいように思う。
①呼吸の仕方とその影響
呼吸によって身体は変化する。例えば呼吸する時に動く筋骨格系の影響、自律神経への影響、循環への影響、酸素とガス交換の影響などがあるのではないだろうか。
呼吸する方法に大別すると胸式呼吸と腹式呼吸がある。胸郭を主体に動かすことで空気を吸い込むのか、横隔膜主体に動かすかで分けられる。
そしてこの呼吸する時の動きは、他の関節へもその影響が波及する。背骨は特に影響を受けやすいだろうし、肩関節や腰回りや股関節なども影響を受けるだろう。
そして呼吸に際して動員される筋肉の動きによっても循環や神経への刺激入力によって自律神経の働きなどが影響される。
例えば胸式ならば胸周りの筋肉を動かすことで背骨の交感神経が優位な個所が稼働される。
すると交感神経に刺激が入力される率が上がるし、上半身の循環が特に影響されるのではないだろうか?
腹式の場合は横隔膜が上下することで太陽神経叢が刺激されやすく副交感神経が優位になっていくし、また内臓に上下する横隔膜の動きでマッサージ効果が発生する。その効果は下半身の循環にも影響が出やすいかもしれない。
などなど、呼吸の仕方によっても身体の動きが変わる。呼吸の仕方という意味では、呼吸のリズムによっても影響があるようだ。橋本敬三先生は著書『誰にもわかる操体法の医学』 の中で呼吸のリズムについても書かれている。リズムとは呼吸のタイミングというか調子のとり方についての記述であり、「吸ー止ー呼」の動作を1:4:2でおこなうといいかもしれないと紹介されている。
②飲食の影響
この飲食についてだが、飲み食いするだけでなくその後にどのように消化吸収されるのか?そして代謝されて排泄されていくのかの行く末までも含めて考えるべきだと思われる。食べたもので我々はできている。そして食べる物によって身体は影響を受ける。
また食べ方によっても身体には反応する。消化吸収の良い食べ物もという考え方もあれば、常在菌を育菌するという概念もある。他には飢餓ストレスを上手に活用することで、身体の適応力を引き出すという考え方もある。
ここまでは入れ方や入れる物といった概念だが、消化吸収されて身体に同化する概念と排泄するという概念もある。
排泄については、身体の老廃物質の排泄という概念でデトックスとして最近は受け入れだしていると思う。また排泄の一端に通じる常在菌についても、育菌という考え方から発酵食品をとるべきであるという概念で定着してきているように思う。しかし腸内の粘膜の状態に関係する消化吸収については、あまり考えが及んでいないのではないかと思われる。
消化吸収によい食べ物というと、細かく砕いた流動食的な考えかお粥などの炊きこんだ物かスープ的な物になるのではないだろうか?その考えは間違っていないのだが、吸収する時の粘膜のコンディションという点を考える人は少ないように思う。
しかし人の腸にて食物が吸収される時、粘膜のコンディションはとても重要だ。そして腸の粘膜の状態に因って、どうも体表などの血行の良し悪しも影響を受けるようなのだ。足の踵が荒れる人がいる。該当する人たちの腸は荒れているようで、そんな人達に胃腸をいたわる生活をしてもらうと踵の荒れが改善していくのだから不思議だ。
また胃腸の状態に因って、右肩の僧帽筋付近の皮膚緊張も影響を受ける。試しに食事を摂る前と思いっきり食べた後で触り比べてみてほしい。自分の消化能力以上に食べてしまった時、右肩の緊張が現われてくる。だから自分にとって、思わぬ量でも実は胃腸にストレスをかけているという事がわかる時がある。量と食べる物によってまたストレスは変わる様であるが、自身を知るという意味では重要だ。
そして腸の粘膜コンディションが悪く、傷ついているとウイルスしかり未消化物質しかりと知らぬ間に身体に無理を強いていることがある。リーガット症候群のような重症の人はまれだが、腸粘膜の再生が悪くて荒れている人はそんなに珍しくはない。腸粘膜というものは基本的に脆いものではあるが、傷つくことと再生の折り合いがつくようならばまだ軽症だ。
よく噛むことを心がけ、食べる物に配慮するだけでもある程度改善効果があるかもしれない。ただ粘膜に傷があるという事は、そこから異物(ウイルスや未消化物など)が吸収されることがあるということだ。だからある意味腸からの感染症には弱くなる。それにアトピーなどになりやすい弱点があるといえるだろう。
ある程度腸内細菌の状態に因ってもあれることがあるので、食べる方法だけでは改善しないこともある。アレルゲンを食べないように食べる食品をいろいろかることでアレルゲンを排除しようとしても、いつの間にかアレルゲン認定される食品が増えてしまう原因の一端なのかもしれない。免疫力を高めるという意味では、腸粘膜を労わりつつ健康的な胃腸環境であることが望ましいといえるだろう。
また炎症反応が制御から外れることが新型コロナの状況を悪化させる要因と考えるならば、身体の炎症を中和するスカベンジャーを供給する為のビタミンやミネラルに身体が酵素を作る素材を日々の食事で補給する必要があるだろう。
③動くことによる影響
人の身体は日々の活動によって歪みを形成する。利き手や利き足、習慣や仕事上の動作などによって発生する疲労や歪みには適時補整行動が必要となるだろう。
疲労は凝りを誘発するかもしれないし、歪みは身体にとって拙い使い方をミスリードする可能性が高くなる。小さな齟齬は何とかなっても、やがて狂いはさらなる狂いの温床になることで日の目をみることになる。その症状がどのような機能障害として現れるのか、または器質損傷にまで至ってしまうのかは解らないが、比較的戻りやすいうちに健康状態へと戻すべきだろう。
歪みは運動機能の障害に留まらず、血流異常や血の淀みを原因にして内臓疾患や免疫力の低下にも関係する。整復動作を生活の習慣に取り入れることで、歪みを是正して重心の狂いを防止するだけでなく、血液循環の偏りや体温の偏りを改善するきっかけになる可能性が高くなる。日々の姿勢や身体の動かし方に注意を払い、狂いを是正するだけでも何もしないよりは快適な身体になることは間違いない。
そしてそうした体調の総合的な良好さが免疫力や自然治癒力の強化につながるのだと思われる。
④想の不思議
人の想念というものは思いのほか業が深い。そして「人を呪わば穴二つ」というように、その想いの影響を受けるのは確実に自身を含むのである。好い想念による好ましい影響は、確実に身体にも影響する。身心は一如にして、また心身も一如である。身体を整えることによって心を整えることもあれば、想というものを整えることによって身体を整える事にもなる。
特に妬みや怒り、恐怖などによって血液がホルモン作用から濁り身体がその作用によって影響を受けるとマイナスに働く自然治癒力にもマイナスな作用が現われる可能性が高くなる。
自身の在り方を修めることによって免疫力を低下させる要因を退け、免疫機能を賦活できるならこれに勝る健康法はないだろう。
⑤環境は選べるのか?つくるのか?
環境というものは自身が選んで生きなければならない。幸いにして我々は動物である。
自身が求める環境へと移動することができる。この利点を活用する為には、先ずは自身が環境から受ける影響を知る必要がある。そして息食動想の項目がどのように変化するのかを身をもって実感しないといけないと思う。
人によっては大したことない環境が、人によっては結構な影響を受けることもあるからだ。環境ホルモンや化学物質、電磁波など過敏な状況に身体がなってしまうと、原因を遠ざける以外に体質が変わるまではどうしようもない。
だから環境を変えてみて、その影響の有無や多寡を知る必要があるだろう。そうした環境からの影響の動向が解るようになれば、自ずと護身が身につくのかもしれない。より生きやすい好ましい環境を求め行動することが、世の中をよりよくするきっかけにもなるだろう。
そして身心はある程度は変わることができるので、鍛錬することで体質変換がおきると以前は苦にしていたモノの影響にも耐性がつくこともあるかもしれない。
免疫力の働きとは何なのだろう?
身体から異物を排泄しようとする防御機構と、外敵(菌やウイルス)から身を守ろうとする防御機構からなる外に由来する影響に備える防御機構といえるのかもしれない。身体の恒常性とリンクし、健康を守っている。自律神経機構の影響で、免疫学権威である故 安保徹先生は気圧と白血球成分の変化に相関関係があることをつきとめられた。
気象学でいう高気圧が来ている時になぜか盲腸炎を発症して担ぎ込まれる患者が多いようだという福田先生の臨床経験を経て、免疫機能の変化から分析すると高気圧の作用で自律神経が影響されることによる変化によって白血球中の顆粒球が増えることで炎症が起きやすい免疫バランスになることに気付かれたわけだ。日常の些細な環境の変化が身体に影響を与えている良い事例だと思う。
新型コロナのサイトカインストームも案外と環境の変化にもトリガーが潜んでいるのかもしれないし、もしくは飲食不節から来る影響にもトリガーは潜んでいるのかもしれない。
免疫系の働きは体内恒常性に深くかかわると思う。特に自然免疫系においては、「健康的な状況=恒常性機能が活発である余裕がある」ではないかと思う。獲得免疫系に関してはスムーズに機能するかと、既に抗体を有しているかという話になるのかもしれないので一概に「健康的な状況=恒常性機能が活発である余裕がある」と言い切ってはいけない気もする。しかしスムーズに抗原学習から抗体生成までの流れが差配されるかは恒常性に起因するのではないかとも思われる。
それにアナフィラキシーショックなどに対応するのも体内恒常性であると思うので、恒常性に余裕があるならばショック死に至る前に危篤ないし軽いアレルギーショック症状が発生するレベルで踏みとどまれるのではないかとも思う。これはあくまでも個人の主観的な書き込みでしかないので、医学的にどう考えられるかは不勉強なために言い切れず、憶測からの文章であると明言しておく。
しかし健康であるという事と、恒常性機能がしっかり正常に機能するということは同義だろう。恒常性機能の強化並びに余力の獲得を日常生活の中でどう築いていくのか?今後の新型コロナウイルスも含めて、個人レベルでどう生きるかを考える必要があるだろう。そして個人レベルでは間に合わないことに関しては社会レベルで真剣に取り組む必要があると思う。
これを機にどう我々は生きるべきなのか?
環境問題や人と自然との付き合い方をよく考える必要があるだろう。人と自然はある程度交流している状況が現状ではあるが、未開の地へと人が分け入るならばそれ相応の注意と配慮が必要だと思う。そしてその注意と配慮は異文化にとっても同様だろう。他の過ちをいたずらに責めるだけでなく、その背後にある関係性や影響を考えないといけないだろう。
新型コロナウイルスを水際対策したい時に、日本は経済活動への影響を配慮するあまりに対処が中途半端となりより状況が悪化してしまったように思う。かといってウイルスの侵入を遮断する為に経済活動をストップすると、それによる影響も大きなものになる。
今回のことを教訓にするならば、社会活動の構造自体をより多元的にする必要があるだろう。
業種によってリモートワークが適う者とリモートワーク自体が不可能な者が存在するだろう。可能な者をよりスムーズに必要な時はリモートワークへと可変する社会システムを考える必要がある様に、リモートワーク自体が適さない業種をいかに成り立たせるかを考える必要があるだろう。
そしてその成り立たせ方はおそらく個人レベルでは不可能であり、社会レベルでの変革が必要なのではないだろうか?
仮想現実的な場所での商業がより促進されるかもしれないし、アナログ的には江戸期のオランダ貿易の出島のような隔離措置がとりやすい街づくりが必要かもしれない。また円滑な疎開と隔離が可能であれば、日本国内でも水際対策をより区分したならば人の交流は全体で長期にわたって規制をかける必要が減るかもしれない。
今回の感染流通を考えるならば、船の機構でもリスク管理の一環で水密区画を設けるのが大型船であればあるほど当たり前になっているのではないかと思うが、街の構造もまたこのように隔離を前提に区画整理を考える必要があるのかもしれない。
そして産業や行政もまたアメーバ経営と稲盛和夫氏が経営の中で大切にされているように、ある程度の規模で最低限は自立できる備えも必要なのかもしれない。
一つの括りで運命共同体を成す時、一つどこかで問題がおきるとその作用が全体に波及する。資本主義社会である日本は今までは産業的な活動では代替できてきたのかもしれないが、今回の混乱を反省するならば実体活動が低下すると社会混乱が起きることが問題提起されたともとれる。この難問にどう我々は解答を見出すか?
施術業という対人ありきの業種である自身の仕事の在り方を、今度の影響をみるに再度考え直す必要を感じる。
特に新型コロナウイルスの場合は肺の組織が繊維化しやすいようだ。それに血管内でも炎症からくる血栓ができやすい事からも、全身的に血管を通じて炎症というかたちで後遺症が残る可能性があるわけだ。
後遺症でよく聞かれる症状を考えてみよう。発症から60日経った後にも、嗅覚障害、呼吸苦、倦怠感、咳、味覚障害があり、さらに発症から120日経った後にも呼吸苦、嗅覚障害、倦怠感、咳、味覚異常が診られるようだ。
後遺症も時間経過とともにわかることが増えてきたので、その観点からいうと日にち薬という訳ではないが徐々に改善するようではある。
先に挙げた後遺症を勝手に分類すると、ウイルスによる浸食器官由来の影響ではないかと思う。
呼吸器や酸素供給関係からと思われる症状:呼吸苦、倦怠感、咳
循環器系の炎症由来ではないかという後遺症:上記にはないが関節痛、倦怠感
味覚や嗅覚に関係する受容器の損傷:味覚・嗅覚障害
あと腸管関係でも気づかないレベルでの障害が発生しているのかもしれない。これは消化器系が主訴の患者もいたそうだからである。リーガット的な粘膜損傷や吸収などに由来する影響があるのではないかと個人的には推測する。
こんな推測からの根拠のない読みであるが、ウイルスによる器質破壊が起きたことで後遺症かしている可能性が高いといえるだろう。機能障害レベルであれば、ウイルスの影響がなくなった段階で機能阻害が改善される可能性が高いからだ。肺などでは繊維化が確認されているので、血中酸素濃度は安静時であればそこまで低くなくても動くことで酸素が消費されると思ったよりも血中酸素収支が合わない状態になっている可能性もある。そうすると低酸素影響による症状憎悪が進むのではないだろうか。
勝手な憶測でここまで書いているので、まったくもっての推論であるがその観点から自己融解による器質損傷回復の可能性を考えることはできないだろうかと個人的には考えてしまう。
軽い断食か半日断食レベルで軽度の飢餓ストレスを与えることで、シャペロン遺伝子を刺激することで身体の最適化が促される可能性もある。