和治鍼灸院

和治鍼灸院

豆知識

生物の多様性に学ぶ

体内の常在菌について

私たちの身体は、一つの宇宙だといわれる事がある。常在菌や自分の肉体、それに自分の精神体という三分構成からなる私にもやはり多様性の力が働いている事を感じる。自分自身からして適応力があることを考えると、多様性があるように思う。

細胞からしてもいろんな種類のものが集まり多細胞生物化しているのだから、多様性と言えるだろう。そんな多様性を自分の外に求め、その多様性と自分にある多様性の類似点を考えると非常に学びとなるように思う。たとえば生物の食物連鎖というものがある。これが私たちの常在菌にもどうやらあるようである。

常在菌はなくてはならないもの

またそれらの常在菌がつくった物質を吸収して活用している節もある。そう考えると、私たちの口から肛門までの内側は、一つの大地であるといえる。まあ患者さんには糠床と説明しているのだが、糠床を腐らせるのもうまく発酵させるのも自分の生活にかかっているからの例えでもある。糠を補充するように、人の消化器にも玄米などの形で糠成分を入れる事は非常にいいように思う。何よりも乳酸発酵を促しやすく、ビタミン・ミネラルの補給を考えると非常に便利の良いように思う。

量があるものを入れすぎるとうまく発酵させることができないし、また濃度が薄くても濃くてもよろしくない。ここでいう濃度は、塩分であったりビタミンやミネラルだったりと多岐にわたるのだがそれらのバランスが大切なように思う。そのある一定の幅をもったバランスが、多様性を生み出すのだと思うからである。多様性について少しこれからも意識して自分と外界を観察してみようと思う。

-豆知識