金魚運動
目的
【やり方】
床の上に仰向けに寝て、首の後ろで両手を組む。胸をはって、両足を互いにつけ、アキレス腱を伸ばしてつま先を返す(ふくらはぎに力を入れる)、上半身か足を左右にうねらせる。
名の通り、金魚が泳ぐように身体の左右の動きの連動がしなやかになる様に左右に揺する。人体の歪みが起きやすい腰を左右に振るよりも脇腹より上の胸部や横に開いた肘を意識して起点すると動かし易いのではないかと思う。コツをつかむまで少し難しいかも知れないが、腰をふる金魚運動よりも応用の利きやすい動きになる。
振幅は大きくても小刻みでもいいが、目的によって使い分けるのが理想である。振幅を大きくとる時は、筋トレ的な目的や左右の筋肉バランスを改善したい時に応用が利くように思う。反対に小刻みな振幅は、脊柱起立筋などの筋肉を中心に全身を緩めたい時や疑似蠕動運動を促して腸内の状況を均等にならしたい時に使えるのではないかと感じている。
怪我や不具合、その他の状況により、自分で行い難い場合やできない場合は人に手伝ってもらうやり方も紹介します。
【運動目安】
1回2分、1日3セットくらいが基本なようだ。何を目的とするかによって変わってくるので、それに応じて取り組むのが良いかと思う。個人的には準備運動的に朝起きた時に少し揺すったり、寝る前や横になる時に少し金魚運動をすることで身体を解す目的で実行することが多い。
毛管運動
人体に51億本あるといわれている毛細血管のうち31億本が分布している四肢を上げ微振動させることで、うっ血や血液の停滞がなくなり、全身の血液循環を好転させ心臓、腎臓、胃腸など内臓の治療と予防に役立つ。
床の上に寝て手足を垂直に上げる。
両手両足は、肩幅に広げて足首は直角に曲げる。膝、肘はまっすぐに伸ばす。
両手・両足を棒のようにまっすぐ伸ばしたまま、大腿、上腕を細かく振動させる。
手首は横に揺れないように、手は前へ並えのようにした状態で振動させる。
膝がまっすぐ伸びない時は、柔軟をしつつまっすぐなるようにする。
その間はできる範囲でやるとよい。
実行し、終わった後は手足をだらんとしたまましばし横になりふるい落とした血液を手足に還るようにする。
1回2分 1日3回~実行。
症状により、一日の回数は変わる。
不整脈や動脈硬化などは、日に20回もしていると血流状況が改善されていくことがある。
合掌合蹠運動
体の左右の神経・筋肉の歪みを整え、骨盤・股関節、腹部、足などの筋肉、神経、血液循環を整える。
とくに安産の効果があり、胎児発育を順調にする。
また逆子など、赤子の位置異常を正す事ができる。骨盤腔内の血液循環を促し骨格を整えることから、婦人病や生殖器病の予防と治療に効果がある。
床の上に仰向けに寝て、まず両手を胸の上であわせる。足は左右の足の裏を合わせ膝を開いて引き付ける。
これが手足を引き付けた姿勢である。
そこから伸ばした姿勢へと繰り返し動かす。
伸ばした姿勢は、手は頭の上の床へ付くまで伸ばし、足は左右の足裏が離れないようにしながら足の長さの1倍半ぐらいまで伸ばす。
これを繰り返し伸ばしたり引き付けたりを繰り返す。引き付けるときに手足を合わせるように力を入れるとよい。
1日3回 1回100回~実行。