効能:腸の蠕動促進効果あり
便通促進、腹部膨満、腹水、利尿、発熱諸症状、宿便の排泄
【用意するもの】
味噌を茶碗1杯分程度
院長
かき混ぜる為の器具
院長
熱湯
サラシ
タオル
保温用バスタオル
保温発熱用品(湯たんぽ、カイロ、電気アンカ等)
院長
湿布途中で便意をもよおすことがあるので、カイロなど手軽なものがベスト
【ミソ湿布の手当法】
①
茶碗一杯くらいの味噌を熱湯でやや硬めに泥上に練る。
院長
お湯を入れ過ぎて緩くなり過ぎたと感じた時は、フライパンで焦げない程度に熱を入れながら水分を調整するとよい。そして味噌が冷えた時も、温めなおすのにフライパンは便利。
②
サラシに①で練った味噌を半面に6mm位の厚さにのばす。周囲に余白として3mm程度はあけておく。半面が塗り終わると、残り半面のサラシで蓋をする形でミソをサラシで挟んでしまう。
院長
味噌を塗りのばしていく時に、先に余白分を折り曲げておくとよい。
③
患者を寝かせ、あらかじめヘソに直径3cmくらいの厚紙をのせてヘソに味噌が入らないように蓋をする。
④
③の状態の患者に②で作った味噌湿布をお腹全体にのせる。その上にタオルをかけ、発熱するもの(カイロや湯たんぽなど)をのせてその上から保温用バスタオルなどで覆う。この状態で4時間以上暖めるとよい。
院長
ミソ湿布をしていくと腸の蠕動が活発になってきてグルグル音が鳴り出す。途中で便意を催した時はそのままトイレに行くといいので、電気アンカや大きな湯たんぽを熱源に選ばない方が便利。あとこの湿布も結構匂いが移るので、専用のタオルや道具を用意するとよい。
【豆知識】
院長
味噌湿布を連続して1週間とかそれ以上続ける場合には、一度使用した味噌に毎回サカズキ1杯くらいの新しい味噌を加えて練り直すとよい。しかし味噌があまりにも臭くなったら新しく取り替える必要がある。連続で継続する時には、フライパンでもって新しい味噌を加えながらお湯で水分と加熱調整をすると便利。
院長
ミソ湿布をして多量の排便があった時は、薄い重湯か葛湯などを飲ませて腸にものを入れてあげるとよい。入れてあげると腸内細菌にとって好い効果があるのかもしれない。
院長
味噌に皮膚がかぶれてしまう人は、ソバガキで代用してもよい。